【ちょろい簿記入門講座】No.03 資産ってなーに?

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登場人物について

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オギタ先生
経営コンサルタント。
日商簿記1級合格。
このブログでは財務・会計やコンピュータなどの講座を開催。

hibari01_p
ヒバリさん
事務職のOLさん。
しっかり者で、常にスキルアップのために勉強中。

hato01_p
ハトくん
就活中の学生さん。
おっとり天然系で、すぐ勘違いしてしまう。

講座スタート

「ちょろい」簿記入門講座について
この講座は誰にでも簡単に簿記を理解してもらえるよう、なるべく簡単な言葉で説明していきます。
全体像を理解しやすいよう多少厳密でない説明方法もあります。
本格的な簿記の勉強の前に、この講座で簿記というものを何となく理解し、簿記学習の土台にしていただければ幸いです。
オギタ先生
こんにちは。今回は「資産」について勉強していきましょう。
ヒバリさん
「資産」って、一般的にいう「資産」と違うんですか?
オギタ先生
簿記でいう「資産」と、一般的に認識されている「資産」はかなり近いです。

分かりやすく言えば「金銭的な価値があるもの」ですね。

簿記の「資産」の主な例は

  • 現金
  • 預金
  • 売掛金
  • 貸付金
  • 土地
  • 建物

などです。もちろん他にも色々とありますけどね。

ハトくん
三番目の「売掛金」って何ですか?
オギタ先生
一般的にはあまり使わない言葉ですよね。

これは「売上の未回収」です。
経済活動では現金の動きにタイムラグがあることが多いですからね。

例えば皆さんが外食をした時、会計を現金で支払えば、店側の「売上」と「現金の入金」にタイムラグはありませんよね。
でも仮にクレジットカードで決済すると、店側は「売上」は発生しているのに、現金はその場で手に入りませんよね。
現金は後日、クレジットカード会社から入金されます。

ですので、売掛金は現金をもらう「権利」だと言うことができますね。

ヒバリさん
ということは「権利」も「金銭的な価値があるもの」という認識なんですね。
オギタ先生
その通りです。
そういう意味では「貸付金」もそうですね。
お金を貸したら返してもらう「権利」が発生します。それを「金銭的な価値」として「貸付金」という名前で呼ぶわけですね。

また「資産」には別の側面もあります。

「資産」は「集めたお金がどのような状態か」を示しているんです。

ハトくん
「集めたお金」ってどういうことですか?
オギタ先生
一般的に企業はいろんな人からお金を集めます。

なぜお金が集まるのかというと、その会社が「いい会社になりそうだから」です。

いいと思える会社にお金を出すことを「出資」といいます。
出資については、また別の機会に具体的に説明しますね。

そうやって集めたお金が「どのような状態なのか」、それを表すのが「資産」なんです。

例えば100万円のお金を集めた会社があるとします。
最初はお金が100万円分ありますよね。
この時点で「集めたお金」は全て「現金」という「状態」です。

でもずっと現金のままではありません。これから営業活動を行うために、色々なものを買いますよね。

仮に「車 30万円、パソコン 15万円、応接セット 20万円」を買ったとすると、当初集めた100万円が、最初は現金だけだったのに

  • 現金 35万円
  • 車両 30万円
  • 備品 35万円
  • (合計 100万円)

という状態に変化しました。
このように資産の内容を見るだけで「集めたお金が、どのような状態なのか」が分かります。

ヒバリさん
なるほど。なんとなく分かりました。
オギタ先生
ではここで取引をしてみましょう。
先ほど購入した車両を「ぜひ売って下さい!」という人が現れたとします。
その人は50万円出してもいいと言うので、その値段で売りました。すると資産は

  • 現金 85万円
  • 備品 35万円
  • (合計 120万円)

という状態に変化します。

ハトくん
あれ?合計が100万円から120万円に増えてる!
ヒバリさん
よく考えればそうよね。だって30万円で買ったものを50万円で売ったんだから。ということは差額の20万円は利益ですね?
オギタ先生
その通り!
商売というのは基本的に買ったものを、より高く売ることで利益を出します。
ヒバリさん
でも集めたお金は100万円ですよね?
資産は「集めたお金が、どのような状態なのか」を示すのに、120万円になったら集めたお金よりも増えているので、ちょっとおかしくないですか?
オギタ先生
確かに当初集めたお金は100万円ですね。しかし車を「買った時より20万円高く売る」ことで、20万円を「集めて」ますよね。

つまり最初は100万円しか集めていなかったんですが、車を売るという取引で更に20万円を集めて、集めた金額の合計は120万円になった、ということなんです。

そして集めたお金の合計 120万円の内訳は資産を見れば「現金 85万円、備品 35万円」という風に分かってしまうんですね。

お金の集め方には色々あるのですが、利益という形で集めるのが理想です。
これを繰り返していけば、資産の総額はどんどん大きくなっていきますよね。こうやって金銭的な価値がある「資産」を増やすのが「企業の目的」である、とも言えます。

ヒバリさん
でも銀行からお金を借りても現金っていう資産が増えますよね?

銀行からお金を借りるのも企業の目的ってことですか?

オギタ先生
ヒバリさん、それはすごくいいポイントをつかんでますね。
確かに資産を増やすことを企業の目的にすると、借入でもいいということになってしまいます。
今回は説明しませんが、企業の目的「資産を増やす」には、もう一つ条件があります。それはまた別の機会に。

ちなみに銀行からお金を借りることが企業の目的になるかと言えば、答えはノーです。

銀行からお金を借りるのは「目的」ではなく「手段」です。
企業がこれから発展していくためには「お金」という「燃料」が必要です。
それを一時的に借りて、企業を成長させていくわけですね。

借入金はいずれ返さないといけません。だから一時的に資産は増えますが、返済が完了したら増減はプラスマイナス0ですね。むしろ借入金には必ず利息が付きますので、利息分だけお金が減ってしまいます。

ハトくん
ひー、資産が増えると思ってたら、逆に減っちゃうんですね!
オギタ先生
ええ、そうなんです。でもその借りたお金を使って、支払う利息よりも多くの利益を上げることができれば、その借入は企業にとって十分プラスになっていますよね。

すこし話がそれてしまいましたね。
借入金については、また別の機会に説明しますからね。

とにかく、今回学んだことは

  • 資産の本質は「金銭的な価値があるもの」で
  • 資産は「集めたお金がどのような状態か」を教えてくれる

ということですね。

完全に理解する必要はありませんが、何となくは分かりましたか?

ヒバリさん・ハトくん
はい、分かりました!
オギタ先生
では今日はこれで終わりましょう。お疲れ様でした。
ヒバリさん・ハトくん
ありがとうございました!

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